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子どもの未来
世界各地へ広がる本業を通してのNPO支援活動「日本郵船株式会社」
2010/02/01
日本郵船株式会社
CSR推進グループ
堀本 真由美 グループ長
http://www.nyk.com/csr/social/
コーポレート・シティズンシップ・オフィス

※ソーシャルブリッジTVでも映像を公開しています。

日本郵船社会貢献活動
<日本郵船社会貢献活動>
http://www.nyk.com/csr/social/

NPOに対して輸送協力をされていますが具体的に教えて頂けますか。

 2000年に当社の中期経営計画の中で、物流面でのNGO・NPO団体への支援が打ち出され検討を開始しました。
検討を重ねた結果、財団法人ジョイセフ(家族計画国際協力財団)(以下、JOICFP)さんとの協働を決定したのが始まりです。

まず2000年より「再生自転車の海外譲与活動」の輸送協力をさせていただくことになりました。 輸送協力はそれから現在まで続いており、2008年度までにタンザニアなど60カ国以上に合計22,614台を輸送しています。

2004年からは、JOICFPさんの「想い出のランドセル募金」の輸送協力もさせていただいております。こちらは、2008年度までに合計46,320個のランドセルをアフガニスタンに輸送しています。

また、2004年からは社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)(以下、SVA)さんの「絵本を届ける運動」の輸送にも協力をさせていただいております。こちらはカンボジア、ラオス、タイ(ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ)に2008年度までに合計84,589冊を輸送しています。

輸送支援

NGO,NPOへの支援を始めた経緯を教えて頂けますか。

 2000年以前にも、輸送協力は何度か実施していました。
その時に、感じた問題点として、運ぶことは本業として得意分野ですが、輸送した後、その物資が困っている方たち、支援を必要としている方たちの手にきちんと渡っているのか、またどのような形でその物資が活用されているのか、私たちには確認が難しいことがありました。

必要な物資を集めるという点に関しましても私たちは専門外であり、こういったところにノウハウがあってきちんと活動報告をしていただけるNPO団体ということで、JOICFPさん、SVAさんとの協働を決めました。

また私たちは、社会貢献の方針のひとつとして社員のボランティア意識の向上、ボランティア活動の推進ということも掲げておりますが、こういった面でそれぞれの団体さんからは社内の報告会等、社員が参加できる場でもご協力いただいており、大変心強く思っております。

そこから、さらに輸送支援の幅が広がっていたのですね。

 2004年度に当社の120周年記念事業の一貫として社会貢献の専任部署であるコーポレート・シティズンシップ・オフィスができました。その時には、再生自転車の輸送協力という本業を生かした分野でJOICFPさんとの協働がうまくできていたからこそ、ランドセルやSVAさんの「絵本を届ける活動」の輸送協力など、その後の活動に広がっていったのではないかと思います。

JOICFP 想い出のランドセル募金

輸送協力から一歩踏み込んで活動もされていますよね

 「絵本を届ける運動」は日本語の絵本に現地語の翻訳シールを貼って、アジアの子どもたちに日本の絵本をお届けするという活動ですが、ボランティア活動として、役員・社員の有志が絵本の翻訳シール貼りに参加しています。

またJOICFPさんは、全国の家庭で使わなくなったランドセルを集めてアフガニスタンに送る活動をしていますが、検品したランドセルの中に子どもたちが学習に使うノートや文房具を詰めて一緒に送っています。その作業もボランティアの方が行っていると伺いましたので、昨年はその検品作業に他の協力企業の方々と一緒に数名の社員が参加させていただきました。

私達の支援は輸送協力がメインではあるのですが、送る品物にも直接関わることによって、活動への社員の理解が深まっていくと思っております。

実際にそのような輸送以外の活動に関わりまして感じたことはありますか

 誰かのために役立っているという事は誰でも純粋に嬉しいことだと思います。自分の働いている会社が関係するボランティア活動に参加することで、「私たちは社会に役立つことを行っている会社で働いている」という、喜びや誇りにもつながっていくのかなと感じています。

自分たちの活動が世界とつながっていることを、直接、社員に感じとってもらえるように報告会など、団体さんとの交流も大切だと感じています。

私たち、社会貢献を担当する部署としては、多くの社員に社会貢献活動に参加してもらい、自分や会社の仕事と社会のつながりを実感し、自発的に行動する気持ちを持ってもらえるようになって欲しいと思います。

NGOさんからはどのような声をきいていますか。

 たとえば、ランドセルの輸送協力に関してですが、アフガニスタンの山岳地域では、両手が使えるランドセルというのは安全に通学ができるということで大変喜ばれていると聞いています。

また、お子さんたちがランドセルを背負って学校に行く様子は、お子さんたちを送り出す親御さんはもとより、周りの大人にも教育の大切さを伝え、ランドセルが教育の普及の象徴になっているそうです。

そのような大切な物を有効に届けるお手伝いを通じて得られる現地の声を、報告会などで直接聞かせていただくと、事務局を務める私たちだけでなく、社員も大変嬉しく思います。

日本郵船の社会貢献活動の想いを教えてください

 地球社会とともに生きる「良き企業市民」として主体的に社会の課題に取り組み、その活動を通してすべてのステークホルダーにとっての企業価値の向上を目指しています。

(1)社員のボランティア活動の推進(2)未来の地球社会への「投資」(3)地域社会との共生を活動方針としています。

当社の基本理念は、「「モノ運び」を通じ、人々の生活を支えます」と言っています。輸送協力を通じて社会の発展に貢献していきたいと考えています。

堀本さんご自身はこのような活動を通してどのように感じていますか。

 純粋に誰かのために役立っていることに加え、事業を通じて関われることに喜びがあります。 協働しているNPO・NGO団体が独自のノウハウで行っている大きなプロジェクトの一端に企業という立場で参加できるところにやりがいを感じますし、多くの人を巻き込んでやっていきたいと思っています。

個人的な話になりますが、私は小さい頃からガールスカウト活動をしており、ユニセフの街頭募金など、ボランティア活動に参加する機会が多くありました。

ボランティア活動の大切さや、1人1人のやれることは小さいことですが、それが集まれば大きなことができるという思いが自分の中にあります。

活動の中で印象に残っていることはありますか

 アフガニスタンで、実際に送られた再生自転車を使われている保健センターの方が来日した時に、JOICFPさんと一緒に当社に来ていただいたことがあります。

ご本人から社員に向けて直接、送られた自転車をどのように使っているか、スライドを交えてお話していただきました。 その中で、アフガニスタンでは出産を控えた女性たちがお医者さんへのアクセスが悪いことから手遅れになり、物資や知識・技術があれば助かったということがまだまだあると伺いました。

その方は保健衛生の教育や患者さんへの手当等、実際に色々と活動をされている方だったので、私達が輸送協力した自転車がどのように使われているのかを実感として知ることができ、印象深かったです。

今後の活動について教えてください

 これからも日本郵船グループは本業である「モノ運び」を通じた活動を続けていきたいと思います。

モノを受け取る人々そして、モノを出してくれる人々の気持ちを大切にしながら私たちの本業で社会に貢献できたらいいと思っております。

社会の問題を解決するために、わたしたちにできることは何であるか。
このような視点を持ちながら社会貢献活動も進めていけたらと思います。

関連URL

■ 財団法人ジョイセフ(家族計画国際協力財団)
http://www.joicfp.or.jp/

■ 社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)
http://www.sva.or.jp/

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